日本で一番売れている傘。
それはもちろんビニール傘。
傘屋さんの私でも
さすがにそこは否定できません。
傘=ビニールというイメージが定着している中、
「え?傘って布でできてるんですか?」
という方も少なからずいらっしゃるのではないでしょうか?
ですので改めて、「織物の傘生地」について紹介したいと思います。
私たちが作っている傘生地は、
髪の毛よりも細い糸を綺麗に並べて、
織り込んでいます。
細い糸を鶴の恩返しのように
パッタンパッタンと織り上げます。
(力織機という動力織機を使っているので鶴の恩返しの近代版です。)
細い糸できめ細かく織られているため、
パッと見た時、「布っぽさ」が全然ありません。
ですが、よーーーくみると
表面がつぶつぶしているように見えます。
どうでしょうか。
見えますか?
ちょっとわかりづらいかもしれませんね。
別の生地を拡大して見てみましょう。
隙間がないくらいびっしりと織り込まれているところが
高級傘を見分けるポイントです。
この生地に防水加工、撥水加工、UVカット加工を施すことにより、
高品質な傘生地となるわけです。
いかがでしょうか?
数千本にも及ぶ、ものすごい数の糸が
一本一本織り重なって生地ができているというわけですね。
お分かりいただけましたでしょうか?
私たちの作る傘生地は「布」なのです。
つまり、服と同じく、
れっきとしたファッションアイテム!
コーディネートの一部として傘を取り入れてみてはいかがでしょうか?
アンティークなものからモダンなものまで幅広く揃えております。
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